海外生徒さんの学習サポート
インターナショナルスクール / 海外の学校
の生徒さんへ
最近はインターナショナルスクールや海外の学校で教育を受けている生徒さんが珍しくなくなりましたが、それに伴って、使用されている教材や授業の進め方、異なる評価基準への対応などに、困難や不安を感じておられる御家庭からの相談が増えて来ました。現在は相談件数の7割が、そのような生徒さんからのものです。
このような御相談は、とくに Maths や Science に集中しています。背景の一つには学術的な英語への不慣れもありますが、日本の理系教育が学問的な知識やその応用力を重視している点が最も大きいと思います。
学問中心の日本のスタイルに慣れた日本の生徒さんは、理系科目の学習にも社会的な視点を重視する海外の中等教育に、なかなか順応できません。そして日本の教育に戻る際には、知識面での学力差が、逆に高いハードルとなってきます。
以下のコースでは、海外の教育システムで学んでいる生徒さんや、日本の教育システムへの接続を考えている生徒さんの日常学習を、日英両言語でサポートするとともに、将来の進学などを含めた総合的な学習プランを御家庭と共に考え、必要な学習を毎週のレッスンで着実に進めていきます。科目の区分は、以下のように、やや広く捉えています。
【小学生の算数・日本語】
インターナショナルスクールや海外在住の生徒さんが最も困っておられるのが、小学校の算数です。相談件数としては中学生や高校生の相談が多いのですが、その原因はほぼ必ず、小学生時代の算数学習に遡ります。
日本の学校教育と似ているように見えても、割り算の捉え方の違い、九九の活用、比例配分や分数計算、負の数の導入時期など、想像以上に大きな差があります。
これに加えて、言語の問題が絡んできます。異なる言語での授業では、どうしても理解がアバウトになりがちです。一方、家庭での日常生活では言語表現に厳密さは求められませんので、日本語での情報伝達にも少しずつ緩みが生じてきます。ご両親も気が付かないうちに、曖昧な理解が習慣化してしまい、基本的な概念が十分に把握できていなかったり、勘違いがそのまま固定してしまい、文章題の意味も取れないなど、やや深刻になるケースがあります。
「小学生の算数・日本語」では、主として日本の算数の教科書に準拠して基本事項を説明し、問題練習などを行っていきます。説明や問題文をしっかり読むことから始め、必要な場合には英語で内容を説明いたします。また日英両言語でノートを作成することを毎回の課題とし、これを添削指導します。これによって常に基本的な理解を確認するとともに、論理的に緻密に理解し、また正しく情報発信できるように、言語的な成長をサポートします。
【中学・高校生の数学・理科】
中学生の年齢になると、どの国の教育もそれなりに高度になって行きますが、その内容や習う順序は、国ごとに違いがあります。
とくに数学・理科については、日本の教育は学問的な知識・応用力において、他の国々より格段に要求度が高くなっています。年齢が高くなるにつれて日本の学校教育への接続は困難になりますので、なるべく早い段階で御相談頂ければと思います。
レッスンスタイルは、日英両言語でのノートの作成など、「小学生の算数・日本語」と大きくは変わりませんが、より体系的な学習を意識し、学校の学習内容が未消化になっている生徒さんに対しては、英語によるレッスンや試験対策を行います。
国内・国外のどちらの大学進学にも対応できるように準備いたしますが、日本での大学進学を視野に入れておられる生徒さんの場合には、しかるべき時期にPhysics Neverland のコースに合流できるように適切な問題演習を行って行きます。