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保護者の方々へ

英語4 コミュニケーションのための英語学習 Ⅱ:言語野をいかに働かせるか

前回の記事に書いた言語野の働きは、ある程度年齢の高い子供が、副言語として英語を学ぶ場合にも、基本的には当てはまります。年齢を問わず、言語を学習する場合は言語野を起動させ、人間が本来持っている言語習得能力をフルに活用しなければなりません。


再び子供の情景


海外で生活をしていると、言葉を覚え始めた幼児期に戻ったような錯覚を覚える瞬間がよくあります。実際にその国では、社会人としての経験が乏しく、ある意味で幼児と言えますが・・・そのような感覚は、言語野の活動と関連性があるように思えます。


年齢が上がると人間の言語習得能力は急速に低下する、と考えている人が多いようですが、私の印象は異なります。確かに記憶力は低下しますが、言語野の機能はかなりの年齢まで保たれているように思えます(私の年齢でも、それなりに機能していると思っています)。


眼前の状況に対応している適切な語彙や表現がタイミングよく耳に入った時、それらの言葉はその場でスパンと頭に入り、決して忘れることがありません。最も効率の良い学習ができた瞬間です。私の場合、言葉を覚え始めた幼児期の記憶に通ずるところがありました。この体験をした人は、外国語を学習する際にどのように頭を使うべきかを自覚できるでしょう。


母国語を持つ利点


母国語が固まってからの外国語の学習では、幼児の場合より効率を上げることすら可能であると、私は考えています。すでに一つの言語を持っているという利点を活かせば、多くの事が可能になります。


幼児は経験と推測によって少しずつ進むしかありませんが、母国語を持っていれば、言葉と状況の対応をその場で(説明を受けることによって)知り得ます。これは幼児の学習に比べて飛躍的に時間を短縮できます。ちなみに、辞書を引かせる指導は、この利点を大幅に損ないますので、導入期には適しません。


また、言葉を客観的に理解できる精神年齢に達した子供に対しては、文章の構造を系統的に説明することができます。


ただし系統的と言っても、「英文法」→「英単語」→「英文解読学」・・・の方向へ向かうのではなく、文章の構造を感覚として身に付けなければいけません。これも、タイミングよくスパンと頭に入ることが理想です。


これは、「英語2」の記事に書いた表現で述べると、日本語がインストールされた言語野に、英語をマウントする作業に対応します。

(続く)

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