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保護者の方々へ

子供教育の注意事項2-概念形成



イメージと概念形成


人間は何かをやろうとするとき、ほとんど無意識に、途中の過程や結果について、事前に一定のイメージを形成しています。多少なりともそれがなければ、行動を起こすことができません。イメージが鮮明であればあるほど、行動は淀みなく、能率良くなります。


幼児は全く別です。彼等はまだ経験が無いので、過去の経験からイメージを形成することはできません。彼らの行動は、専ら経験を蓄えるための探索であり、好奇心だけをモーティべーションとする無鉄砲なものです。


言葉を話し始める頃になると、子供は自分のイメージをかなり持っています。言葉はイメージを伝えるためのものなので、当然ですが・・・


しかし小さい子供は抽象的なイメージを持てず、経験から構成できる具体的なイメージに限られます。それがモーティベーションとなった行動が、「〇〇ごっこ」などの遊びなのでしょう。


物語などを読んで、現実でない世界を想像できるようになると、彼らの思考は大人の知的活動に近づいてきます。そして経験を積むにつれて、想像は次第に、抽象する能力を育てて行きます。


例えば、買い物をする経験を重ねることにより、自分の欲する物の値段を知り、抽象的な「価値」という概念を体得します。


そして子供は、人々と概念を共有することによって、イメージを伝達することを覚え、次第に高度なコミュニケーション能力を獲得していきます。



学習における概念の役割

概念という言葉に対応する英語は「コンセプト(concept)」です。この言葉は今では日本語になっている感がありますが、もともとconceiveという動詞から来ています。

すべての言葉のルーツは動詞である、という学説があるそうですが、conceiveは「孕む、妊娠する」という自動詞です。つまりconceptは、心の中に芽生え、(時間をかけて)育ってきたものです。日本語化して使われている「コンセプト」とは、かなり異なります。

このことは、概念の習得・定着には一定の時間を要することを教えています。これは学習において、考慮すべき最も重要な点です。考察する対象が自然であれ社会であれ、学問的な情報は、様々な概念で組み立てられています。教える者と教わる者が、これらを共有し、その伝達のために適切なコミュニケーションを行わなければ、教育は成立しません。これは初等教育を含めた、すべてレベルの教育に当てはまります。

これは独学においても、あてはまります。著者と読者の間に概念の共有がなければ、学習は成立しません。学習とは、コミュニケーションです。



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