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研究職を目指す方々へ

2.理系の研究職





研究職とは、どのような職業でしょうか? 理系だけに限っても、様々なタイプがあります。


アカデミックな研究職

学術的な研究職に就いている研究者は、研究を行い、成果を発表することが仕事です。発表は学会、国際シンポジウムなど、様々な段階で行われますが、最終的にすべての研究は論文として出版されることが前提です。


研究者は論文の数と質によって評価されますが、それぞれの分野に、国際的に認知されている数多くの論文誌があります。論文は、英文で書かれなければなりません。自然科学の基礎分野では、日本語の論文は業績としてカウントされないという慣習が、ほぼ出来上がっています。工学の分野などでは、国内で流通する日本語の論文も多く出版されますが、同じ研究内容が英文誌にも同時に(あるいは少し遅れて)登場する場合がほとんどです。


そしてほとんどの論文誌は査読制度を設けており、投稿された論文は複数の専門家により査読されます。論文は査読者(レフェリー)に裁可されなければ、出版されません。なお、​​応用科学においては、論文の出版だけでなく、特許の出願・取得が重要な仕事の一つになり得ます。



職場の種類


高等教育機関の教員


学術的な研究職として、大学の教員(教授、准教授、講師、助教)は代表例です。 大学における研究の目的は学問の推進です。そのため、大学においては、研究者の自主性に任されて研究が行われます。この自由度のため、大学教員は多くの研究者にとって、最も魅力ある職場となっています。


殆どの理系の大学には大学院が併設されており、大学院レベルの教育は、研究と一体のものです。大学院生は指導教官の指導のもとに研究課題に取り組み、その成果は共著論文として、国際的な専門誌に発表されることが原則です。したがって、高等教育機関においては、理系の教育職と研究職は同一の概念であり、両者を区別して考えることは適当ではありません。


全国には、国公立・私立合わせて、理系の学部・大学院を持つ大学が、100程度存在します。日本は米国と並んで大学が多いと言われますが、理系に限ると、人口比での大学数は先進国の標準的な数と言えるでしょう。 また最近では、高等専門学校(高専)の教員も、大学教員と同様に、学術的な研究職としての色彩が強くなってきました。


​​国や自治体の研究所の研究員​


大学(あるいは大学に付設された研究所)以外の、国や自治体が管轄する研究機関では、一般にプロジェクトにより研究が進められ、職制上の指揮系統がはっきりしています。​研究機関によっては、大学と同様に学問の推進を主な目的としていますが、一般的に言えば、教育と切り離された研究機関では、社会的な必要性に重点を置いて研究テーマが設定されています。



企業の研究開発の現状


​企業の研究活動は、最終的に製品開発に結び付く内容が基本です。しかし産業の高度化とともに、企業の研究活動の一部が必然的に学術的な基礎研究との関連性を強め、その結果、学会で活躍する企業研究者の数は、この数十年間で飛躍的に増えました。


また、シミュレーションをはじめとする高度な科学計算の技術なども企業活動の現場に浸透し、学術機関との人的な交流も含めて、学術活動と技術開発が相補的に同時進行する状況が生まれています。


これらは産業全体として見れば、まだ一部ですが、その割合は先端産業ほど高く、その成長速度は、一般に想定されているより遥かに高いものになっています。実際に、企業の研究者がノーベル賞を受賞する、というケースも、日本人に限っただけでも4人にのぼっています。







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